震災救助訓練施設の新しい形
〔PBS 3つの最大の特徴〕
「豊富な訓練想定」「省スペース」「安価」
● 倒壊建物救助における狭隘空間を体験
● 少量の部材でバリエーション豊富な訓練環境を作成
● 簡単に組み立て及び撤収作業が可能
● 収納スペースが非常に省スペース
● 限られた部材で安価
〔開発の目的〕
倒壊建物救助の教育システムについて研究を行い、具体的に訓練を検証していく上で大きな問題が判明しました。がれ場訓練場問題です。一般的に消防署にがれ場の訓練場はなく、規模の大きい消防本部においてもがれ場訓練施設がある本部は限定されています。しかしながら、倒壊建物救助の訓練に関しては狭隘空間での活動という特殊性があり、狭隘空間を体験することが重要であり、訓練施設は必須です。そこで検討を重ね、消防署や小規模な訓練場に設置することができるがれ場訓練場の開発を行いました。
〔開発に向けた問題点〕
▶︎ 全国的に訓練場を整備する場合、高額なものではならない。
▶︎ 瓦礫を敷きつめる一般的な訓練場とは違う形態にする。
▶︎ 収納できるように分解できるものとする。
▶︎ 収納状態がコンパクトに収納できるものとする。
▶︎ 組み立てや設置が簡単で短時間で設置ができるものとする。
▶︎ 内部で隊員が激しく活動しても強度があり、耐える構造である。
〔開発結果〕
▶︎ 強度のあるコンパネを組み立てる仕組みにすることとした。
▶︎ ビス留めなどでは無く、組み込む形式にすることとした。
▶︎ 横板を安定させるために支え羽を取り付けることとした。
▶︎ 内部で活動した際に横板下部が広がる方向への力が加わることから、広がり押さえ材を組み込むこととした。
▶︎ 180cmのコースを1組とし、3組を組み合わせることで長さのあるコースを作成できるようにした。
▶︎ コースを組み合わせる際に曲がり角度40度、60度、90度で接続可能な接続パーツを作成した。
上記の内容を盛り込み、「豊富な訓練想定・省スペース・安価」の特徴を備えた倒壊建物PBSが誕生しました。
ブースを3つ使用することで、50通りのコース設定が可能となりました。
収納状態はコンパネを15枚程度重ねたスペースで収納できるコンパクト設計とすることができました。
ワンボックス車などに積載しての搬送も可能
3つのブースを使用すると、2つで7通りのコース設定、3つ使用しますと50通りのさまざまなコース設定が可能となります。
組み立てた際の強度については実際に訓練で使用し、十分に耐えることができる強度であることが実証済みです。
システムの横板についている羽は折りたためる構造になっています。さらに全てのパーツが分解できるようになっているため、収納時にはベニヤ板15枚程度を重ねたほどのスペースで収納できます。組み立ておよび収納にかかる時間は15分程度です。ビス止めなどの作業はなく、組み込み式で簡単に組み立てることができます。
〔PBS活用例〕
(※ 詳細については下記パンフレットでご確認いただけます↓)
倒壊建物PBS(パネルビルドシステム)パンフレット
紹介動画
倒壊建物訓練施設パネルビルドシステム01モデル
型番 CSRM-PBS-01
本体価格 3ブースセット 460,000円(消費税、送料別)